沖縄伝承話データベース

城間亀助さんの語り

渡嘉敷ペーク 銭捨て 褒美の片荷(しまくとぅば)

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【語りの梗概】

ペークの話だが、まあ、この昔の唐旅に行ったから、もうお上からお金も褒美もたくさんされて、こんどは帰ることになったから、もう遊女呼んだり、なにしたりして、たいへん遊んでから、そうやってお金はもう少なくなってから沖縄に帰って来て、こんどは、「船手で儲けたお金があるよ。みんなにお金あげるからみんな集まりなさい」って言って、首里のイユーグムイって言ったかなあ、向こうにたくさん人を集めて、残ったお金をほんの少しばかり投げ入れて、「さあ、取りなさい。はい」って言ったら、もうみんな争って拾ったそうだ。そうして、それから北谷に渡って行って、向こうで世を失ったんだよ。これは渡嘉敷ペーク口説って口説もあるよ。公儀から米を一俵をくださったんだよ。そしたら、ペークは智恵があるから、一俵をわざと馬の片側に付けて乗せているんだよ。片側に付けて乗せていると、馬は転んでしまうだろう。それで、王様は、「もう仕方がない」と二俵くださったから、それを馬の両方に付けて乗せて持って、北谷に行ったって。

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