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【語りの梗概】
この熱田の南島はどこから来ておるか良く分からないんです。私は三味線を引いて、南島をしに新報ホールにも何回も行ったが、あっちで、「熱田の南島はどこからきたのかね」と問われたが、私は、「熱田に昔からあると言うことしか分からん」と言うたら、「ハウと言うのは相手にヘイという掛け声だから、間違いない支那から来たものだ」と言われて始めて分かった。南島のハウというのは支那の相手にヘイと合図かける言葉やね。それで、読谷にある長浜港は、支那との貿易港だったらしいね。今はもう全然ないが、昔はあっちにも南島あったらしい。「それじゃ、あっちから来たのかねえ」と言ったが、それもわからない。私は歌も書き、その歌がウチナー口でないから、私は歌の意味も分からないのに歌っているですね。それで、歌の歌詞を書いて見せて、「この歌を漢文で書いて、意味が分かればとても有り難いがなあ。そうすると私達の南島ももっと盛り上がって面白いが」。「なんでそんなことを言うのか」と言われたが、分からないから知りたいのであって、この歌の意味が分からなくなったというのを今解釈してみると、ちょうどアメリカーが真にイッペー立派にウチナー口するみたいだが、発音がおかしくてお互い分かりかねるのと同じように、支那言葉だが、今になってはだいぶ訛ってきているはずだから全然それは解釈できないということだった。