沖縄伝承話データベース

前泊徳正さんの語り

大和御嶽由来(共通語)

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【語りの梗概】

旧学校の敷地に昔は前里村の番所があり、ある時、その番所の3名が浜に行って祈願していると、きれいな箱が流れ着いた。その箱を開けて見ると、顔の上にりっぱな帽子を乗せ、きれいな着物を着て刀を差している身分の高そうな人の遺体が入っていた。それを番所に報告すると、上役から、その箱をミジュクの先まで引いて行って流せというので、その通りにした。翌日浜へ行って見ると、箱は昨日と同じ所に着いていたので、それをまた番所に報告すると、それならその箱を担いで来いといわれ、3名でその箱を担いで来ると、上役たちも見て、これはただの人ではないので、前里の神にしようと、鍬を持って来て穴を掘り、埋葬して上に石を置き、その遺体を祀るようになった。これが前里の殿ガナスの拝所である。

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