沖縄伝承話データベース

語り一覧

仲宗根成長さんの語り

塩が一番(しまくとぅば)

※Flash Playerがインストールされていないと、正しく再生できない場合があります。

【語りの梗概】

4人の召使が、世の中で一番おいしいものは何か、と話し合っている。一人はさしみ、一人は肉、一人は米、一人は塩と言う。塩について、あんな辛いものがおいしいかと騒いでいるところに主人が来て、けしからんとその人を島流しにする。その後、何ヶ月も雨が降り続き、塩が作れないでいる。塩がおいしいと言った人を連れ戻そうとするが、帰らないと言う。ある日、ご飯とお汁を入れ、主人の前に出すと、天井から滴が落ちる。主人は、いつもと違い大変おいしいと言う。鼠の小便かと思い、天井に上がって調べてみると、塩俵があり、雨で湿っていた。このことで塩がうまいということが分かり、もう一度、あの人を連れ戻そうと三人の召使が行くが、帰る途中、本島に近づくとその人は海に身を投じてしまった。三人は驚いて急いで帰った。これがハーリーの始まりである。その日は旧暦の5月4日だった。

>>  仲宗根成長さん TOP