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【語りの梗概】
龍宮から大津波が寄せられた時、城辺の友利にはサファニという8歳になる子供が一人だけ生き残った。サファニが27歳になった時、友利のイヌモイ浜に潮干狩りに行くと、沖のほうから小さい舟に乗って、美しい女がやって来た。サファニが驚いて、砂浜に穴を掘り隠れていると、女が、「驚かないで」と言って近寄ってきた。サファニは女を自分の家に連れて行き、二人は夫婦になる。男7人、女7人を産んで、それぞれ7組の夫婦にした。女は、「自分の年季も今日で終るので帰る。三月のアラカムイの日には龍宮祭りをしなさい。そうすれば、もう津波は起こさないから」と言って、帰っていった。それで宮古ではこの日に龍宮祭りをするようになり、大きな津波も起こらなくなったそうだ。