沖縄伝承話データベース

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仲宗根成長さんの語り

藁しべ長者(しまくとぅば)

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【語りの梗概】

沖縄の主のもとで二人の若者が働いていた。3年使われて家へ帰る時、それぞれ一銭ずつもらった。一人はそれで天ぷらを買って食べた。もう一人は一銭分の藁を買って、それで草履を作って売ったら三銭になった。その三銭分でまた藁を買って草履を作り、それを売ったら九銭になった。それが更に十五銭になり、三年目には三百円の貯金ができた。3年経った頃、また前の主が二人を呼んで、「お前ら、あのお金はどうしたか」と聞いた。一人は、「帰る途中、天ぷらを買って食べた」と言い、もう一人は、「藁を買ってそれで草履を作り売ったら、今では三百円の貯金ができた」と答えた。その主人はこの若者に感心し、三年分の給料を計算して三百円をあげた。若者はそのお金と自分の貯金とを合わせて、六百円で豚を買って養い、成功した。沖縄には藁屋(ばらや)という金持ちの家があるそうだ。

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