沖縄伝承話データベース

うるま市石川の猿長者の語り

池原小夜さん(うるま市石川嘉手苅)

池原小夜さんは、1896年1月14日にうるま市石川嘉手苅で生まれました。聞き手は、沖縄口承文芸学術調査団の照屋さん、1982年8月4日の記録です。

【共通語】

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【語りの梗概】

猿が尻を赤くしているわけは、昔、貧乏人と金持ちがいて、貧乏者はお正月もできないくらいに苦しんでいる。金持ちはお正月もちゃんとやっているところに、神様が見えられて、貧乏者に「なんでお正月にもこんなに何もないか」といわれたから「うちはもう貧乏者でお正月もできません」といった。

これらは貧乏はしているが、心がよいからと神様のお授けで貧乏の人はだんだん金持ちになって、またこの金持ちの人は猿になって家も人にとられてしまった。

そして自分の家であったところの門の前まで来て、石があったがそこに座っていた。それを神様に聞いて、石を焼いて置くようにいわれて、そのようにしたら、この、猿になった金持ちはここに来て、尻を真っ赤にして逃げたらしい。その時からこの猿はここに寄りつかなかったっていう話です。

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