沖縄伝承話データベース

うるま市石川の猿長者の語り

塩浜ツルさん(うるま市石川伊波)

塩浜ツルさんは、1908年5月15日にうるま市石川伊波で生まれました。聞き手は、沖縄口承文芸学術調査団の下田さん、1982年8月3日の記録です。

【しまくとぅば混じり】

※Flash Playerがインストールされていないと、正しく再生できない場合があります。

【語りの梗概】

(旅人が)金持ちの家で、あんまり貧乏だからということで泊るのを断られた。貧乏の家に行って訳を話すと、「こんな汚い所でも良かったらいいですよ」と泊めてくれた。するとこの人は神様であったらしい。「金持ちは悪人だから門の上の石に瓦を焼いておきていたら、この金持ちは猿になって瓦を焼いた所にくっつきなさい。また貧乏人は心のできた人であるから、金持ちの徳をこの貧乏人に渡って行きなさい」と、この人が言ったからそういうふうになった。猿の尻が赤いのは神様の言った通りにくっついた。

>>  猿長者 TOP