沖縄伝承話データベース

喜原カナさんの語り

久良波首里殿内とカボチャ(しまくとぅば)

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【語りの梗概】

東恩納の方に牛買いや馬買いが泊る宿があった。そこの主が鬼のような人で、人の首を切って金品を奪っていたらしい。西の方から来た人が、歩き疲れてそこに泊った時、子守りの婆さんが「この宿には入る人はいるが、出て来る人はいない」と言って、子守り唄を歌っていた。その時、(そこの主人は)早く寝ろと言って、包丁を研いでいた。その時、子守り唄を聞いた旅人が「これはおかしい」と言うと、(主人は)驚いて逃げた。そして家の後には頭を埋めて、南瓜を植えてあり、豊作であった。その一つがザルの大きさの南瓜がなっていた。それを切ると血が出て来た。だから「一つ生りの南瓜を食べるな」と言うようになった。

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