沖縄伝承話データベース

喜原カナさんの語り

黄金子猫(しまくとぅば)

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【語りの梗概】

雷を大変怖がる親が居て、その母親には二人の男の子がいた。ある日、雷が鳴った時、次男が長男に「兄貴、今日はこんなに雷が鳴っているし、母親も後生(グソー)に行ったから、一緒に母親の側(墓)まで行ってみないか」と言った。長男は「死んだ人がいまさら恐がるものか」と一人で行けと言って行かなかった。次男が死んで間もない母親の墓を開けてみると、棺の上に猫が座っていた。次男はその猫は母親の魂だと思い、家に連れて飼っていたら、猫が黄金を産み落とし、次男は金持ちになった。長男が不思議に思い、事情を聞き、(次男は)黄金の猫のことを話した。すると、長男はその猫を持って行ったが、猫は糞ばかりしたので怒って殺してしまった。次男はその猫を持ち帰って手厚く葬り、その上に木を植えると、その木にも黄金がなったという親孝行者の話。

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