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【語りの梗概】

去年の厄を祓って、節（シチ）から来年の作物を作る。まず麦から作る。節（シチ）という最初の祭りをしてから麦の作付けをするそうです。家で使っている道具や家の柱、ウシ、クミ、クシもみんなシチカジラ（シチ葛）をもってきて、しばってから節（シチ）をする。明日は節（シチ）だという日の朝早く、水を汲んできて、庭に置いてその節（シチ）の水を浴びて、去年の難儀を祓って、全部洗い流して清めて節（シチ）を迎えるという話を聞いていた。（節は、石垣の「新年」にあたり、シチ水は「若水」にあたる）