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【語りの梗概】
昔、比嘉村のある独身の男が漁に出てカマンダを釣り、その魚と交わってから海に放した。その後漁に出ると、「お父さん」と呼ぶ声がするので、よく見ると海の中から小さい娘が出て来て、自分はお父さんの子だ、と言い、「龍宮へ連れて行く」と言って父親を案内する。そして帰る時、小さな薬瓶のような白い瓶を渡し、「この瓶の中身を飲むとご飯を食べなくても疲れることはない」と言う。瓶を持ち帰って、男がその中身を飲むと、畑仕事をしていても腹もへらなければひもじくもない。不思議なものだと思った。ところがある日、男は酒を飲んで、その瓶を割って捨ててしまった。すると、割られた瓶は直ぐ白い鳩になって、下地村の御嶽の森に飛んで行き、そこの神様になったという。