沖縄伝承話データベース

花城三郎さんの語り

産神問答(共通語)

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【語りの梗概】

ある所に寄木が流れてきた。島の人が夜釣をして、その寄木のかたわらに休んでいた。寄木の神が村へ上がってきて、ある家に宿を貸してくれるように頼んだが、その家では男の子が生まれていて、寄木の神を追い払った。それで寄木の主は、こんな人情のない人間には何の得も授けないで、ニワトリくらいの徳を授けようと言った。そして東の村の方へ行くと女の子が生まれていて、その家では貧しいながらももてなしてくれたので、金持ちになるような徳を授けた。この寄木の主の話を、男は聞いて、家へ帰ってみると男の子が生まれていて、東の村では女の子が生まれていた。男は寄木の神の話を聞いていたので、自分の子と東の村の子を結婚させようと相談を持ちかけ、そのようになった。しかし男の子が贅沢だったので、2人は離縁してしまった。それで男の子の方は何も食べられない状態にいたので、再び相談して、元の立派な生活をしたという。このことから、海から徳を授かるといわれている。

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