沖縄伝承話データベース

カムラ―マの寝込み襲い

語り手は鳩間島の鳩間昭一さん。1996年09月15日の記録です。
【梗概】

木の精(しい)のキジムナーは、ここではカムラーマっちゅうんですね。またマーザ火(びー)ともいいます。
これは、よく寝ておる時にね、別にこの悪戯っちゅうことでないが、人間を押さえつけるらしいんですよね。
上里の太郎さんっちゅう方は、「自分はよく見ておりますよ。」っちゅうてました。この上里っちゅう屋敷の前に大きなガジマルがあったんですよね。今このガジマルは去年の台風でね倒れていたもんだから、重機でもって片づけて枯れておりはするんだけどね、この上里の爺ちゃんはですよ、「ここはね、カムラーマがよく木の根っこ傍にこう座っていたのがさ、よく見えるんですよ。顔はみんな赤くしてよ、髪もちょっと垂らしているのをよく見ておりますよ。」って言われたことがあるんですよね。
その爺ちゃんが元気なときにね、我々はもうすぐ隣で、その家に年下の者がおりますんで、よく遊びに行くとですね、その話を爺ちゃんから聞いたことあるんですよね。

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