沖縄伝承話データベース

宮国岩松さんの語り

土原豊見親と水納ペー刀(共通語)

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【語りの梗概】

昔、多良間で塩川村と仲筋村の間に大きな戦いがあった。それでンタバルの豊見親は水納ペー主の元へ行き、ぜひ知恵を貸してくれと頼んだ。水納ペー主は網を修理している小刀を、「これを持って行きなさい」と言う。「冗談にも程がある」と帰ろうとする豊見親に、ぺー主が「試してみよう」と、鶏を手で振り払うと、鶏はその場で死んでしまった。ンタバルの豊見親は、小刀の素晴らしさを知って持ち帰り、ウフシュガワ村との戦いに勝利することが出来た。そのお礼として水納ペーに何が欲しいかと尋ねると、「牛の皮の大きさの土地」と答える。「そんな土地で何になるか」と言うと、水納ペーは牛の皮を糸の太さに切り、それで囲んだだけの土地を水納の土地としてもらう。現在のヤマドゥーミの付近がそこだという。

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