沖縄伝承話データベース

比嘉ウシさんの語り

子育て幽霊(しまくとぅば)

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【語りの梗概】

この話は、妊娠したまま(亡くなった人が)墓の中で、子を産んだのでね、この子に、食べ物を食べさせるために、お菓子でも、何でも食べさせようと思って、お菓子を買いに、この墓の中から(出て行ったそうだよ)。親は、もう後生の人になっているんだけど、後生の打ち紙(紙銭)をいつも、持って来て、この店に来て、お菓子を買って、お菓子を買って行ったので、毎日、このお菓子だけを、いつも、こんなにして、お金を持って来て、買っていくのを(お店の人が)不思議に思って、後を追って行ったら、この墓の中に入った。だから、(今でも)この打ち紙をお供えするのは、亡くなった親が、(後生の)お金で、お菓子を買ったから。この店の人は、この打ち紙を受け取ったが、全部、後でなくなっていたって。お菓子代といって、取るときは、本当のお金を取っているが、もう、このお金は、後は全部なくなっていたって。だから、後を追って行ったら、この人(亡くなった親)は、墓の中から、出て来てお菓子を買いに行くんだって。後を追って行ったから、こういうことだったという話。ここまでは聞いているよ。

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