沖縄伝承話データベース

竹田和史さんの語り

大歳の客(共通語)

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【語りの梗概】

大昔、この島に二人の兄弟がいて、兄は金持ちで弟は貧乏だった。ある年の大晦日、弟は火正月ということで沈んでいた。そこへお婆さんがやって来て「泊めてくれ」と言った。弟が自分は貧しくてもてなすことができないし、元旦の準備さえできないと話すと、お婆さんは「炊飯釜と鍋を用意し、7回洗って据えてくれ」と言って袋から何かを取りだして入れた。すると、きれいな御飯と肉がおいしそうに炊けていた。そのお婆さんは実は神様で「あなたは心の優しい正直な人だから、助けに来た」と言った。それから弟は豊かになって、兄弟も羨ましがるくらいの金持ちになった。

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