沖縄伝承話データベース

宮平カメさんの語り

吉屋チルー 歌い骸骨(しまくとぅば)

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【語りの梗概】

チルーのお兄さんとお母さんの二人が、遺骨を取っていく途中に、近所で歌や三味線の遊びがあった。それで、華やいでいるなあ、休みながら見てみようと木に遺骨をかけて、遊びをきこうとすると、木に下げられている遺骨が歌ったということです。その三味線を弾いている人がチルーの夫であったらしい。「吉屋ウチミルヤ きぬはなにさぎてぃ あしびうちゃがゆる うちゃやうどぅん」と骨壺の中から歌ったらしい。そうしたのでその客は「ああ、今の言葉は確かに吉屋の歌だったが」と三味線をやめて出て行ったらしい。そうするとチルーの兄達はそこにいたので「どこからきたのか」ときくと「どこどこからだ」と答え、「チルーの遺骨をシマに持って帰る所だよ」と答えた。その遊びをしていた家の名前は「ウチャヤウドゥン」と言う名前がついた。そういう話。

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