沖縄伝承話データベース

上間松蔵さんの語り

天人女房(しまくとぅば)

※Flash Playerがインストールされていないと、正しく再生できない場合があります。

【語りの梗概】

 美しい若い天女が天から降りてきて川で水浴びをしていたそうである。それを見ていた男が、「なんて美しい女だ、あの女の飛び衣を屋敷に隠し、天に帰れなくして私の妻にしてしまおう」と考えた。男の企みで、天に帰ることができずに天女が泣いていると、男は、(なにくわぬ顔をして) やって来ると、「どうして、こんな所で泣いているのですか。」と聞く。天女は、「私は、いつもこの川で水浴びをしている天女ですが、( 飛び衣をなくしてしまい )天に帰ることができずに泣いているのです。」と答えた。男は「そういうことでしたら、( ひとまず )の家に行きましょう。」 と言って、天女に自分の着物を着せ、家に連れて帰ると、自分の妻にしてしまった。それから何年かたち、二人の間には、女の子と男の子が生まれた。( ある日のこと、) 姉が弟の子守をしながら、「お母さんの飛び衣は倉の側に置いてあるよ。」と歌う。それを聞いた天女は、男が畑に行っている間に飛び衣をまとうと、天に帰っていったという話です。

>>  上間松蔵さん TOP