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【語りの梗概】
炭焼タナという人がいて、息子が2人、娘が一人いた。父親がいつも汚れているので、子ども達は隣の子ども達にいじめられる。息子は父親に泥舟を作り、自分達は木舟に乗り海へ行く。泥舟が沈む。息子は、父親は死んだと思い、家へ帰って酒を飲む。娘は父親がいない、と探す。浜に出てみると、鱶が父親を背中に乗せてやって来た。父親は、鱶に何が欲しいかと聞くと、大きな牛が欲しいと言うので、娘は牛を連れてきて浜辺で殺し、小切れにして鱶にくれたが、牛の頭が残っていた。鱶は食べても帰ろうとせず、一番欲しいのは頭だという。頭をやると鱶は帰る。父親が家に帰ると、酒を飲んでいた息子達は驚く。息子達は父親が帰って来たお祝いをしようと、漁に出る。父親が呪うと竜巻が起こり、息子達はそのまま帰らなかった。島では、それから鱶を食べなくなった。