民話は、いつか誰かが語り始め、いつの間にか世界中に伝えられた話です。その広がりは世界各地におよび、アマゾンの原生林や熱帯の海辺のマングローブのように深く根をおろした森に似た深い奥行を持っています。


森の木々がそれぞれの系統と名前をもち、種や亜種があるように民話にも、それぞれ話型(Tale Type)という分類(種)があり、地域型(オイコタイプ)という亜種があります。ブラックアフリカの密林に探検隊が入ったように、民話の森(ジャングル)にも<民話探検家(研究者)>が分け入り、語り手の話を一つひとつ記録し、分類し、博物館や植物園のような話型カタログや民話集を作り、絵本やアニメを制作してきました。たとえばディズニーランドは、真ん中にシンデレラや眠れる森の美女の城をおいた民話のテーマパークだと言えないこともありません。


この民話の森に分け入り、道に迷いながらも、楽しく目標にたどり着くためには、さまざまのマニュアル、オリエンテーリングの地図や教科書が必要です。民話の森の叢書や、歩きかたマニュアル(『民話の森の歩きかた』)は、こうした民話の森の探検にきっと役に立ちます。

こちらでは民話の森の編集代表・樋口淳が様々な形で関わった仕事を以下のページで紹介致します。