沖縄伝承話データベース

上亀直盛さんの語り

トゥィミョウパラの話(共通語)

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【語りの梗概】

トゥィミョウという領主がいた。祖納部落の人に自分の家の柱を見つけて運んでくるように命じた。部落民は山に分け入って大きな木を見つけ切り倒したが、大きすぎて運べなかったので川の水が出たとき運ぶことになった。水が出たので葛を木に付けて引き、途中まで運んだが、その時トゥィミョウが死んだという知らせが届いた。喜んだ人たちが、木に結んだ葛を捨てると、それは今の根無し葛になった。柱をどうするかと思案して、首を振ったことから地名になって残った。喜んで踊った小屋はアヨーバンと呼ばれ、「これこんなことはないよ(ドラーミャー)」と言ったので、この港はドラー港と呼ばれるようになった。この柱にする木は今も雨乞い儀礼に使われている。

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