沖縄伝承話データベース

安里源秀さんの語り

義本王の話(共通語)

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【語りの梗概】

義本については話がいろいろありますね。日照りが続き、その後で長雨が降ったとか、それで公が、「自分には徳がない」と言って王位を譲って退位したと言われていますが、本当は、王位を英祖に簒奪されて逃げたんだという話もあります。王位を譲って退位したのなら、逃げることはなかったわけですからね。それで、逃げる時に首里か浦添か知らんが、東海岸を降りて、それから、泡瀬あたりまで行って、そこから今度は山の中に入りこんで、島袋を通って、そして仲順大主を頼ってここの仲順へ来たと言う話があるようですね。どうもそこだけでなく、義本王は、ここの仲順大主を頼って来る前にあちこち放浪したと思われますね。読谷山の渡慶次あたりにもね、根を降ろしたことがあるようです。それで、向こうでは何か子供が出来たと言う話があって、だから、今でも読谷の人たちが一門としてこちらを拝んでいますね。

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