キジムナー魚とり
語り手は粟国村字西の棚原オトさん。1980年8月18日の記録です。
【梗概】
昔、粟国の東村のアラグスクガジマルにキジムナーが宿っていた。
キジムナーは、ハンタガーのおじいさんを嵐の時も海に誘って魚をとった。
キジムナーが取る魚は、全部おじいさんにあげて、おしいさんの取る足ユチャー(百足)を私にくれなさいといい、鍋を借りて百足を炊いて食べていたが、あなたも食べなさいといって百足ご飯を持ってくるようになった。
毎日毎日、海に誘うので、おじいさんはあきてしまい逃げ出した。ある日キジムナーが海に行こうと誘いにきたので、「今日は具合が悪いから一人で行きなさい」とキジムナーを一人で海に行かせて、キジムナーを追い出そうと考え、ガジマルの側に火をつけてミッコンガーという子供を焼いた。キジムナーは家も子供も焼かれてしまったので、ここにいても仕方がないからチャニヌサチに行く。那覇に出る時はいらっしゃいといって出て行った。
このおじいさんは後になって豚を売りに那覇に行った時、キジムナーが木の上にいることを知らないで、豚買いに、「おれはキジムナーに好かれて、付き合うのがいやになったので、キジムナーの住んでいるガジマルとミッコンガーという子供を焼いてキジムナーを追っ払った」と話した。
この話を木の上で聞いていたキジムナーは、降りてくると、「そうか。お前が火をつけたのか。お前が帰るまでにお前の家も子供も焼いてやる」といった。おじいさんが家に帰えると家は焼け、子供も死んでいた。
【梗概】
昔、粟国の東村のアラグスクガジマルにキジムナーが宿っていた。
キジムナーは、ハンタガーのおじいさんを嵐の時も海に誘って魚をとった。
キジムナーが取る魚は、全部おじいさんにあげて、おしいさんの取る足ユチャー(百足)を私にくれなさいといい、鍋を借りて百足を炊いて食べていたが、あなたも食べなさいといって百足ご飯を持ってくるようになった。
毎日毎日、海に誘うので、おじいさんはあきてしまい逃げ出した。ある日キジムナーが海に行こうと誘いにきたので、「今日は具合が悪いから一人で行きなさい」とキジムナーを一人で海に行かせて、キジムナーを追い出そうと考え、ガジマルの側に火をつけてミッコンガーという子供を焼いた。キジムナーは家も子供も焼かれてしまったので、ここにいても仕方がないからチャニヌサチに行く。那覇に出る時はいらっしゃいといって出て行った。
このおじいさんは後になって豚を売りに那覇に行った時、キジムナーが木の上にいることを知らないで、豚買いに、「おれはキジムナーに好かれて、付き合うのがいやになったので、キジムナーの住んでいるガジマルとミッコンガーという子供を焼いてキジムナーを追っ払った」と話した。
この話を木の上で聞いていたキジムナーは、降りてくると、「そうか。お前が火をつけたのか。お前が帰るまでにお前の家も子供も焼いてやる」といった。おじいさんが家に帰えると家は焼け、子供も死んでいた。
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