民民話の森叢書6 チョコレートのオマケにみる ベルギーの祭りと暦
アンリ・リブレヒト(著/文) 樋口淳ヒグチアツシ(編集 | 翻訳 | 解説) 樋口仁枝ヒグチヒトエ(編集 | 翻訳)
|発行:民話の森|販売:国際文献社|定価2,420円
|ISBN:978-4-910603-28-5| C0098| 四六判| 244ページ|
内容紹介
チョコレートのおまけから、ベルギーの暮らしを読む
本書は、1948年1月1日にベルギーチョコレートの老舗コート・ドールが刊行した本です。
ベルギーの人々の暮らしをわかりやすく紹介しており、
著者のアンリ・リブレヒトは民俗に深い関心を持つジャーナリストです。
カトリック国であるベルギーでは、ご本尊のキリストやマリアの像や聖人の遺物を
御輿(みこし)や山車(だし)に乗せて町や村を練り歩くのが基本で、
日本の神田祭りや博多祇園山笠とよく似た光景が繰り広げられます。
それぞれの地域で特色ある祭りがずっと受け継がれているのです。
そんな祭りの光景をカラー写真がめずらしかった時代の手書き挿絵(120枚余)とともに紹介します。
この挿絵がチョコレートのオマケで、それを一枚一枚貼りこんで最後に完成すると考えるのは、とても楽しいですね!
目次
はじめに
バラの花飾り
Ⅰ パレードを見に行こう
- ブリュージュの聖なる血のパレード
- フルネの改悛者の行列と受難劇
- ハンスウイックの聖母マリア祭 (聖霊降臨祭の二日目)
- ハーケンドーフェルの救い主キリストの行進
Ⅱ 巡礼に出かけてみよう
- モンテギュのローソクパレード(十一月一日万聖節後の最初の日曜日)
- ハッセルトのヴィルガ・ジェス(被昇天の祝日の最終日)
- アンデルレヒトの聖ギドン祭(聖霊降臨の祭りの月曜日)
Ⅲ サンブル=ムーズ地方の兵隊パレード
- 兵隊パレードとは何か?
- ジェルピーヌの聖ロランドのパレード(聖霊降臨の祭りの月曜日)
- ヴァルクールの聖母マリアのパレード(三位一体の祝日・聖霊降臨後の日曜日:復活祭後第八日曜日)
- フォスの聖フェイアン祭
- ルネの「フィルテル」(三位一体の祝日の日曜日)
- レンベークの聖ヴェロンのパレード
- ジュメの踊るパレード
- ブリュッセルのオメガング
Ⅳ 受難劇のドゥドゥとの戦い
- モンスのリュムソン(三位一体の祝日)
- ヘラールツベルゲン(グラモン)の「クラケリンゲン」(カーニバルの最初の日曜日)
- アルロンの四旬節の「ソラマメの王さま」
- イーペルの猫祭り
- バンシュのカーニバルとジル
- マルメディのカーニバル(カーニバルのマルディ・グラ)
- オイペンのローゼンモンタグ(カーニバルの月曜日)
- エコシヌの菓子祭りと恋人さがし
- アルロンの恋人さがし市
- ナミュールの竹馬祭り
- ブリュッセルの五月の木・メイブーン
- ケルメスとデュカスと遊びのいろいろ
- 素人芝居と受難劇
- ブリュージュの聖なる血のパレード
- リュソンの聖エヴェルマーの受難劇
- 子どもたちの遊び
Ⅴ 人形劇
- マリオネット
- リエージュの人形劇場と人気者のシャチェとナネス
- トゥルネのポリジネル
- ヴェルヴィエのベティエーム
- モンスのベティエーム
- ブリュッセルのプーシュネレン
- アントワープのポジェネーレン・ケルダー
Ⅵ 巨人たちの国への旅
- ベルギーのいろいろな巨人
- グーヤス夫妻の結婚
- アトの巨人パレード(八月の四番目の日曜日)
- ワーヴルの巨人たちの復活と誕生(四月二十三日)
- トゥルネの巨人パレードの誕生(一九三三年九月二十四日)
- ハッセルトのランゲマン
- ナミュールの巨人ゴリアテとその家族
- アントワープのドリュオン・アンティゴンとサルヴィウス・ブラボの伝説
- メッヘレンの六人家族の巨人
- アントワープとメッヘレンのオプ・シニョルケとフープ・サーサ
- 不思議な動物たちのパレード
- エイモンの四人の息子とシュヴァル・バイヤールの伝説
- ジャン・ド・ニヴェルと犬
Ⅶ おわりに
- ベルギーの豊かなフォークロアと民間伝承と習俗
- 夜の集い(la veillée) と民間伝承
- 年中行事とアルマナック(民間の暦):ソラマメの王さまと公現祭と枝の主日と復活祭
- フォークロアの多様性
- 聖ニコラウスの祝日とクリスマス
- ヴィエルサルムのクリスマスのパン
《解説》ベルギーの祭りと暦
ベルギーの地図と地名
ベルギーの歴史と地理
ベルギーの祭りと暦
1989年のアルマナック(民間暦)に見るベルギーの祭り