
語りによる日本の民話シリーズ
越後松代の民話
樋口淳・高橋八十八編著|国土社|定価2,900円
新潟県東頸城郡松代町(現・十日町市松代)は雪がふかく、時には5メートルを越えます。
この雪深い里には、昔から多くの昔語りが伝えられてきました。
この本は、当時専修大学の学生だった松代町出身の柳均くんとの出会いに始まりました。
柳君をはじめとするゼミの仲間たちと松代町を訪ね、柳君のご家族と町の教育委員会の協力を得て、語り手たちを訪ねて話を聞かせてもらった記録です。
よく知られた「笠地蔵」「かちかち山」「三枚のお札」などのほか、動物昔話、笑い話がたくさん収められています。
この調査から、私たちは多くのことを学び、数冊の絵本も生まれました。
「むかしあったと」で語りはじめ、「えちごさけた」で語りおさめる雪国語りの世界に、とっぷりつかってください。