厚木のむかしむかし絵本
樋口淳 文・北島新平 絵|厚木市中央図書館・企画|定価1,000円
厚木の図書館の司書のみなさんと協力して作った絵本シリーズです。
厚木は、いまでこそ工業団地がたちならぶ都会ですが、ちょっとまえまではたくさんの野原や畑がありました。
この話は、そんな野末に住む狐が、お正月に太神楽一座をだます笑い話です。
厚木には、古い歴史をもつ伊勢12座神楽のひとつがあります。
絵本をつくる過程で、なんども神楽の名人、七世木村幸太夫(嶋本清友)さんのお話をうかがいました。
この絵本に登場する大榎は、私の母が住む緑ヶ丘団地の二階からよく見えました。
緑ヶ丘は、団地ができる以前は「尼寺が原」と呼ばれていたのです。
絵描きの北島新平さんを厚木にお招きして、絵本の舞台をあちこち歩いたのも楽しい思い出です。