ガイドブック 世界の民話
日本民話の会編|講談社|定価2,400円
世界の民話の事典です。
日本民話の会の仲間を集い、最初は目白の子どもの文化研究所、つづいて講談社の会議室を借りて、吉沢和夫さんと共同司会で三年ほど原稿検討会を重ね、ようやく出版に漕ぎつきました。
子どもにも大人にもよく知られた、ヨーロッパとアジアを中心にした150話ほどの民話を紹介しています。
民話とは何かを説く「昔語りのすがた」、語りの背景となる「暮らしのむかしむかし」、民話に登場する動植物について語る「民話の動物と植物」、そして民話に欠かすことのできない異界の住人「神と異郷と妖怪と」などの章があります。
言葉使いや表現をやさしくして、学校の授業や語りの教室などで役立てられるよう工夫しました。
ATという民話の国際比較のインデクスに準拠していますから、研究者にも十分に役立ちます。
姉妹編の「ガイドブック日本の民話」とあわせて活用してください。
なお本書は絶版となったので、講談社+α文庫のご好意で「決定版・世界の民話事典」(2002年)として復刊されました。